第27回特別展 菅茶山をめぐる画人たち
菅茶山(1748〜182)は、西国街道に面した備後国福山領安那郡神辺駅(現福山市神辺町川北)に生まれ、京都で朱子学と医学を学びました。近年、その事跡が見直され、安永4年(1775)に自宅に塾を開き、さらに寛政3年(1791)に「黄陽夕陽村舎」(現在の講堂)を開設し、本格的に私塾の運営を開始したことがわかってきました。塾は同9年(1797)から郷校(藩の運営する塾)となり、多くの若者の学び舎として発展していきました。そういった教育者の一面とともに注目されるのが、江戸時代後期を代表する漢詩人であることや、福山藩に仕えた学者という多面的な足跡です。
この展示では、親交のあった画人の作品や茶山の画賛(絵に詩句や文を書き入れること)を中心に関連の作品から茶山をめぐる文人たちの交流の一端をたどります。
<作品>
・「花鳥図」平田玉蘊
・「孔雀薔薇図」辻鳳山画・菅茶山賛
・「采茶図」田中索我画・菅茶山賛
他 |