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前原冬樹 木彫 一木に刻む時の記憶
 

どこから見ても本物にしか見えない…その精緻で写実を極めた類稀な技巧を超絶技巧と評されることも多い前原冬樹。一つの木の塊から細密にもののかたちを彫り出し、油彩で質感や風合いを表現することで、懐かしくも失われゆく風景や、ものの朽ち果て際の美しさをモチーフに作品をつくり続けています。

1962年、東京都に生まれた前原冬樹は、20代の頃、プロボクサーとして10年間活動。引退後は、32歳で東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻に入学。
1998年、卒業制作として絵画と木彫による半立体の作品に取り組んだことを機に、以後、独学で木彫の道を歩む、異色の経歴を持つ作家です。

錆び付いた非常階段にそっと置かれた小さな折り鶴、使い込まれた自転車の皮のサドル、皿にぽつんとのせられた梅干し…前原冬樹ならではの感性によって生み出されるそれらの作品をじっと見つめていると、心に降り積もった記憶のかけらを凝縮した風景が鮮やかによみがえってきます。

本展は、前原冬樹の初期の作品から最新作まで約40点をご紹介する、西日本初の本格的な個展です。前原冬樹の木彫作品を存分に愛で、ご堪能いただければ幸いです。

開催期間 2019/ 4/26(金) 〜 2019/ 6/30(日)
時間 10:00-17:00(入館は16:30まで)
【休館日】月曜日
開催場所 ウッドワン美術館
開催場所 住所 廿日市市
吉和4278
交通手段 広電バス佐伯線「吉和車庫」行き、もしくは「もみのき森林公園」行き、「宮内」バス停(JR宮内串戸駅徒歩2分)乗車。約1時間20分「クヴェーレ吉和前」下車徒歩1分
入場方法・料金 一般1400(1250)円、高大生700(600)円
※中学生以下・障害者手帳をお持ちの方は無料
※()内は有料入館者10人以上の団体料金
問い合わせ先 ウッドワン美術館 0829‐40−3001
ジャンル 美術