蘭島閣美術館名品展 華麗なる美の競演
蘭島閣美術館ではこのたび、当館珠玉のコレクションの中から日本画に焦点を当て、日本の近代絵画の潮流を紹介します。近代の日本画壇を代表する作家である横山大観や下村観山らは、初期は狩野派などから古典技法を学びながらも、のちに西洋絵画の影響を受けて没線画法や色彩を強く出した装飾的な表現へと独自の画風を展開していきました。しかし戦後、日本画滅亡論が囁かれるなど日本画の存続自体が危ぶまれた時代がありました。こうした中で、1948年には世界にも通用する日本画の創造を目指そうと創造美術が結成され、新しい日本画のあり方を模索していきました。そして現代、日本画の伝統を受け継ぎ、現代に即した絵画表現を確立している竹内浩一らの作品を通して、近代から現代までの日本画の流れを俯瞰します。この機会にぜひ、当館所蔵の名品たちの、華麗なる美の競演をお楽しみください。
【学芸員によるギャラリートーク】
開催日時:4/28(日)、5/12(日) 各日とも午前11時/午後2時(30分程度)
参加費:無料(別途入館料が必要) |