トップページ> オンラインマガジン
オンラインマガジン
バックナンバー一覧
釈迦如来坐像の像内納入品と塩出英雄の世界―福山・胎蔵寺の寺宝― ※好評につき、会期延長(8月30日(日)まで)

掲載日:2015年8月1日
 福山市北吉津町にある松熊山胎蔵寺(たいぞうじ)の本尊「木造釈迦如来坐像」の像内に納められていた経典や仏教版画などは、平成13年に行われた像の保存修理の過程で発見され、以来、本県、なかでも福山を中心とする芦田川下流域の中世史を塗り替える資料として注目を集めてきました。
 また、福山出身で我が国を代表する日本画家である塩出英雄(しおでひでお)画伯(1912〜2001)は、弘法大師の教えに深く帰依し、自らの菩提寺である胎蔵寺に多くの作品を寄進しています。
 
 今回の展示は、福山市市制施行100周年記念に協賛して、これらの像内納入品を始め、初公開の広島県重要文化財「木造釈迦如来坐像ならびに脇侍二菩薩(わきじにぼさつ)の獅子座および白象座」、広島県重要文化財「絹本著色不動明王像」(けんぽんちゃくしょくふどうみょうおうぞう)など、胎蔵寺に伝来する中世の仏教美術の数々や塩出英雄画伯の作品を御紹介します。
 
 福山市域で中世以来育まれてきた仏教文化の一端を御覧ください。
(ふくやま草戸千軒ミュージアム(広島県立歴史博物館)学芸課長 白井比佐雄)

釈迦如来坐像の像内納入品と塩出英雄の世界―福山・胎蔵寺の寺宝―」福山市市制施行100周年記念協賛
【会期】7月17日(金)〜8月30日(日)
【会場】ふくやま草戸千軒ミュージアム(広島県立歴史博物館)(福山市西町2-4-1)
【時間】9:00〜17:00(入館は16:30まで)
【休館日】月曜日(7月20日〔月・祝〕は開館)
【料金】一般290円(220円)、大学生210円(160円)、高校生まで無料
*( )内は団体20名以上の料金
【問い合わせ先】ふくやま草戸千軒ミュージアム(広島県立歴史博物館)084-931-2513

木造釈迦如来坐像(広島県重要文化財)(撮影 写真家村上宏治、提供 宗教法人胎蔵寺)


納涼房 昭和32年作 昭和37年寄進(写真提供 井原市立田中美術館)


賀寿 昭和24年作 胎蔵寺竹原惠乗僧正の古希を寿いだ作品(写真提供 井原市立田中美術館)