トップページ> オンラインマガジン
オンラインマガジン
バックナンバー一覧
#オンラインレクチャー 茶の湯Life

掲載日:2020年12月1日
日本の伝統文化の一つ茶道。抹茶を点てて振る舞い、お茶席で茶道具や四季折々の草花、掛け軸などを味わいます。茶道は、“密”と切り離すことが難しい芸術ですが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため大規模な茶会や稽古の中止が続く中、様々な試行錯誤が続いています。
今回、どこにいても気軽に参加できるビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使用した茶道を身近に感じることができるトークイベント「茶の湯Life」を紹介します。
-------------------------------------------------------

「茶の湯Life」は、「茶の湯をもっと身近に」をテーマに、毎回違った視点から茶の湯の魅力を紹介するレクチャーです。
アートギャラリーミヤウチ(廿日市市)では、広島市の文化芸術の灯を消さないプロジェクトを活用し、「茶の湯の歴史」「茶の湯の建築」「茶の湯と現代アート」を開催します。
講師を務めるのは、広島の地で400年続く武家茶道上田宗箇流家元付正教授の長野佳嗣さん。主に、茶の湯に馴染みのない方を対象としたレクチャーですので、予備知識なく参加できる内容となっています。また、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を使用するので、自宅などから気軽に参加できます。当日参加が難しい方は、後日YouTubeで視聴することもできます。

11月14日(土)に開催された第1回「茶の湯の歴史」では、県内外から20名ほどが参加しました。800年前に宋から日本に伝来した抹茶が、飲み物から文化そして芸術にまでなる過程をわかりやすく紹介していただき、参加者から多くの質問が寄せられ、各々が一期一会のひと時を楽しみました。(告知動画:茶の湯Life 「茶の湯の歴史 編」

今後、12月12日(土)には、建築から茶の湯をのぞく 第2回「茶の湯と建築 編」、2021年1月9日(土)には、現代アートの視点から茶の湯を見る 第3回「茶の湯と現代アート 編」が開催されます。

正座が大変そう、作法がわからない、といったハードルが高いと感じることの多い茶の湯ですが、どこからでも参加できるオンラインイベントで、身近に感じられるチャンスかもしれません。茶の湯の新しい楽しみ方を体験してみてはいかがでしょう。

#オンラインレクチャー 茶の湯Life
【日時】
第2回 「茶の湯と建築 編」
2020年12月12日(土)19:00-20:30
利休を始め歴史に名を刻む茶人たちはみな自分の美意識を投影した茶道具を創作し、また見出してきました。その中でも一世一代の大仕事は何といっても茶室創りです。わずか数畳ほどの極小の空間ですが、そこには茶人のプライドが詰まっています。歴史的名室を見ていきながらその魅力と楽しみ方をご紹介いたします。

■第3回 「茶の湯と現代アート 編」
2021年1月9日(土)19:00-20:30
近年、杉本博司、森万里子、蔡國強、リクリット・ティラバーニャ、トム・サックスなど世界的に活躍する現代アーティストが茶室を創り、茶会を行っています。彼らの作品を参照しながら、400年前に大成した前衛芸術である茶の湯が、現代アートとしてどう展開されているのかを見ていきたいと思います。

【講師】長野佳嗣
茶人。広島の地で400年続く武家茶道上田宗箇流の家元付正教授。伝統を踏まえながら、現代的な感性や価値観を反映した茶の湯のスタイルを確立。現在、広島とニューヨークを拠点に茶会の開催や、お稽古を行い、広島の茶の湯文化を発信している。アートギャラリーミヤウチでは、2017年に「Whitescape −はつかいち 冬の茶会」のディレクター・亭主を務めた。

【対象】茶の湯に馴染みのない方、これから始めてみたい方など(小学3年生〜)

【定員】15名

【参加費】1,500円/1回線 ※ご家族など同じ端末から参加希望の場合は1回線分です

【申し込み・支払い方法】
ホームページ、お電話、Eメールからお申し込みいただけます。
お支払いはクレジットカード、銀行振込など。締め切りは各回前日まで。
→アートギャラリーミヤウチホームページ(https://www.miyauchiaf.or.jp/agm/event.html

【問合せ先】
アートギャラリーミヤウチ
(廿日市市宮内字高通4347番地2)
電話:0829−30−8511
Eメール:agm@miyauchiaf.or.jp




ビデオ会議アプリ「Zoom」を使ったレクチャーの様子


上田流和風堂 数寄屋「遠鐘」