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しぶや美術館開館20周年記念展

掲載日:2013年10月14日
 今秋開館20周年を迎えるしぶや美術館では、記念企画展として「シベリヤ・シリーズ」で広く知られている香月泰男の作品展を開催します。

 香月泰男(1911-1974)は、山口県の日本海側にある三隅町(現・長門市)に生まれ育ち、この地を「私の地球」と愛し、終生、画作の場としました。
 東京美術学校(現・東京芸術大学)在学中から国画会に出品。1939年には文部省美術展覧会(文展)に出品した「兎」が特選となり、期待の新人として注目されるさなかに召集。満州に渡り、戦後シベリヤに拘留されます。その捕虜体験を描いた「シベリヤ・シリーズ」はあまりにも有名です。
 しかし戦前はもちろん、戦後も「シベリヤ」と平行して、「シベリヤ」以外のテーマにも精力的に取り組んでいます。「シベリヤ」が「戦争」とすれば、その他のテーマは「平和」です。ふるさと三隅の風景、愛する家族、春夏秋冬の花、虫、野菜など、身近なあらゆるものを絵にしています。

 「家族への想い」「日常の喜び」「身近なものへの愛」がつまっている作品を中心に約30点展示します。ぜひ多くの方にご高覧いただき、ありふれた毎日の中にある幸せを感じていただきたいと思います。

開館20周年記念「香月泰男展」
【期間】10月30日(水)〜2014年1月19日(日)
【会場】公益財団法人しぶや美術館(福山市本町8-27)
【開館時間】9:30-17:00(入館は16:30まで)
※金曜日は14:00まで、最終日は15:00まで
【休館日】毎週月・火曜日(祝日の場合は開館)
※年末年始(12月24日(火)〜1月7日(火))
※12月7日(土)・8日(日)はコンサート開催のため、コンサートチケットをお持ちの方のみ入館可
【入館料】高校生以上300円(200円) 中学生以下無料
※( )内は前売りまたは20名以上の団体料金
※土曜日は高校生無料

■記念講演会
【日時】11月20日(水)13:30-14:30
【演題】「香月泰男に魅せられて」
【講師】鈴木硬三氏
※要展覧会チケット・事前申込不要

【問い合わせ先】
公益財団法人しぶや美術館 084−925−2113

『母子』


香月泰男版画集『パリの屋根より』


『太陽』