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「国境の無い花たち展2016〜8月6日にひろしまで花をいける〜」

掲載日:2016年7月15日
 1986年4月にチェルノブイリの原子力発電所で起きた原発事故を機に、ひとりのフラワーデザイナーが、毎年8月6日に広島の地を訪れ、10年間、ただただ平和を願って花を生け続けました。その「平和を願う花生け」はその後、花に携わる広島の人々の手で守り続けられ、世界中から悲しいニュースが届く中、「わたしたちに出来ること」として共鳴した人々により、生花作品展・「国境の無い花たち展」として受け継がれました。

 「国境の無い花たち展」は、ナイフを武器ではなく幸せを紡ぎ出す道具として使う人たちによる、「平和への思い」を花に託した作品展です。紙屋町シャレオ中央広場(広島市中区)での開催は、今年14回目を迎えます。

花を生ける。花に関わる人間にとってこのごく当たり前な行為は平和だからこそできること。
どうか、明日も花が生けられますように。世界中に。

 昨年、草木も生えないと言われた70年が経過しました。しかし、これで、祈りが、願いが消えるわけではありません。私達は、この広島の地で、祈りを平和への願いをこれからも永遠に伝え続ける責務があると思っています。そのためにも、「8月6日にひろしまで花を生ける」を継続して、広島から世界に、そして次世代に引き継いでいこうと考えています。『どうぞ、明日も花を生けることができますように。世界中で。』という思いを胸に71年目の今年も国籍、性別、年齢、ジャンルを越えて花に携わる人たちの「平和への願い」が集う作品展「国境の無い花たち展2016」を開催いたします。

 今年の開催は8月6日(土)10時オープンで、20時まで展示します。会場は、例年通り紙屋町シャレオ中央広場です。当日は会場内に「折り鶴コーナー」を設けます。平和への思いを込めて来場の皆様に折り鶴を折っていただき、後日まとめて平和公園へお供えします。穏やかな心でお花とともに静かに「8月6日」を過ごしたいと思います。是非ご来場ください。

≪「国境の無い花たち展2016〜8月6日にひろしまで花をいける〜」≫
日時:平成28年8月6日(土)10:00−20:00
会場:紙屋町シャレオ中央広場(広島市中区紙屋町地下街100号)
入場:無料
問合せ先:いけばなインターナショナル広島支部国境のない花たち展実行委員会(実行委員長 青野直甫)082−222−2897
ブログ:http://ameblo.jp/iihiroshima/

これまでの様子(以下同)