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ふくやま草戸千軒ミュージアム「山陽自動車道建設で見つかった遺跡」

掲載日:2021年7月1日
 山陽自動車道は、山陽地方を東西に貫く高速道路で、兵庫県神戸市北区を起点に、岡山県、広島県を通り、山口県山口市(山口JCT)へ至る高速道路です。
 この山陽自動車道建設に当たっては、事業地内から数多くの遺跡が確認されており、広島県内で工事に先立って発掘調査が行われた遺跡は60か所にのぼります。当時は、沿線の住民を中心に多くの県民が遺跡の現地説明会に参加し、身近な地域で見つかった遺跡の見学を通して、埋蔵文化財保護への理解を深める機会となっていました。
 令和3年度は、福山市春日町の平松1号遺跡で山陽自動車道建設に伴う最初の発掘調査が行われて、ちょうど40年となります。そこで、かつて注目された多くの遺跡について、改めて発掘調査成果を紹介する展示を行うとともに、発掘調査後の姿である山陽自動車道について維持管理するための様々な取組についても紹介します。
(ふくやま草戸千軒ミュージアム(広島県立歴史博物館)主任学芸員 尾崎光伸)

山陽自動車道建設で見つかった遺跡令和3年度春・夏の展示
【会期】 令和3年6月29日(火)〜9月5日(日)
【会場】 ふくやま草戸千軒ミュージアム(広島県立歴史博物館)(福山市西町二丁目4-1)
【開館時間】 9:00-17:00(ただし、入館は16:30まで)
【閉館日】 月曜日(8月9日を除く)
【入場料】一般290円(220円)、大学生210円(160円)、高校生まで無料
  ※( )は団体20名以上の料金

◆関連行事◆
1 開催記念講演会
   日時 8月28日(土)14:00-15:30
   演題 古代山陽道の駅家を掘る −安芸郡府中町下岡田官衙遺跡、国史跡に−
   講師 渡邊昭人(公益財団法人広島県教育事業団埋蔵文化財調査室 室長)
2 展示解説会
  7月11日(日)、7月25日(日)、8月22日(日)
  いずれも13:30-14:30

【問い合わせ先】】ふくやま草戸千軒ミュージアム(広島県立歴史博物館)084−931−2513




弥生土器 浄安寺遺跡(広島市)出土 広島県立埋蔵文化財センター蔵


青磁・瀬戸焼・土師質土器・善福寺跡(東広島市)出土 広島県立埋蔵文化財センター蔵