福山の秋祭りとして浸透してきた「ふくやまアートウォーク２０１２」。3回目となる今年は、会場を福山城周辺エリアから拡大し古くから潮待ちの港として知られた鞆の浦で、10月8日（月祝）まで開催中です。
鞆の浦エリアの屋内外を飾る作品は、備後の作家19名に加え韓国から現代の朝鮮通信使として7名の作家により創作されています。かつて「日東第一形勝」と称賛された場所で再び日本と韓国の交流が始まっています。
◆どんな作家さんが参加されていますか？
福山市在住の染色家・石北有美さんは、朝鮮通信使と鞆からイメージした作品（「型染め」という技法で染めた布）を、江戸時代創業の保命酒醸造元・岡本亀太郎本店「保命酒タワー」に展示するため、鞆の浦の至る所から目にすることができます。
キュレーター・ヨシダコウブンさんとEye browの皆さんは、空き地に展示するため草刈りから始められました。作品と風景が一体となって初めて一つの展示品となるため、作品が出来ても設置しないと完成とはならないようです。
8月に入り、韓国の作家7名全員が現地制作のため9日間来日し作業に取り掛かりました。自身の作品を単体で制作するのとは違い、背景となる鞆の風景や空間を見て感じてイメージを膨らませているので不思議な趣を感じるかもしれませんね。
その他、備後と韓国でそれぞれ活躍中の作家が多数出品されていますので、じっくりご覧ください。
◆みどころを教えてください
鞆の浦は重要文化財や史跡が点在していると同時に、鞆の住人たちの日常でもあります。その地元の人の生活の中から見た景色の、光の加減や空気感などに対して異質なものを持ち込むことで、その変化がいかに溶け込むかを各々の感覚や感性で楽しんでいただきたいですね。
作品の展示場となる施設や店舗は通常営業されており、喫茶店など飲食店では一息つきながら作品を眺めると、また感性を刺激されるのではないでしょうか。
鞆の浦へ行ったことある人も、まだこれからの人も「歴史の街」から「アートの街」にお色直しした鞆で芸術に囲まれてみませんか。
詳しくはこちらへ→「ふくやまアートウォーク２０１２」
＜参加作家＞【備後】橋本善次郎・中村文美（桝屋清右衛門宅）、森美友（潮待ち茶屋）、村上健造（ありそ楼）、KEIZO（圓福寺）、三宅良子（御船宿いろは）、山縣和子（白壁）、高田信吾（カヤッカーズcafé）、前田圭介（鞆の浦＠café）、石井和洋・吉本里絵・赤尾宜子（太田家住宅）、石北有美（岡本亀太郎本店保命酒タワー）、萩野中信（明圓寺）、YUKO（田渕屋）、Eye Brow、ヨシダコウブン、吉岡宏展（法宣寺）、佐藤徹（沼名前神社） 【韓国】金正周（鞆の浦歴史民俗資料館）、林宣希（鞆城跡）、�嬬尼Α�安宰國・�頂槐ぁ閉�待ち茶屋）、柳美蓮（福禅寺対潮楼）、金京和（太田家住宅）
※( )内は作品配置場所
●アートウォーク俳句
日時：9月30日(日)13：00〜
集合場所：福山市営渡船乗り場
集合時間：13：00
内容：アートの中で俳句をしよう（無料） |
韓国から参加作家の来日記念
制作風景１
制作風景２
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