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文化団体リレーレポート
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堂々川ホタル同好会

掲載日:2017年9月15日
 私たちの活動を総称すれば「ボランティアと子供たちが不法投棄で汚れた川を、観光地に変えた」といってくださる方が増えてきました。昨年のこと彼岸花を植えに来てくれた小学生がお礼の手紙をくれましたが、その中に「おばあちゃんが前、堂々川は汚い川と言っていましたが来てみるときれいな川でした」と書いてありました。

 14年前に木々に埋もれて水の流れも見えない石積の砂防堰堤(江戸時代福山藩はこれを砂留と呼ぶ)を守ることを目的に活動をはじめ、会を設立して12年目、不法投棄多発の川は彼岸花が12万本咲、今年は目標21万本を予想しています。

 この彼岸花は近郊2つの保育園と4つの小学校が4、5月に遠足にやってきて、植えてくれます。長い学校は8年、7年と続いており、堂々川へ来る道、帰る道、そして堂々公園のごみを拾います。春は桜、ホタルの上陸、夏はホタルが乱舞、上流の堂々公園では小さな子が水浴びをしますが、川の水がきれいか!安心して遊べるかの水質検査を川に住む水生昆虫を採取して判定をします。今年は小・中学生ほかの皆さんが60名近く参加してくださいました。福山市の環境課の出前教育を利用しており、もう11年も続いています。秋は彼岸花が咲き、山では紅葉が楽しめます。冬は砂留を覆う雪化粧と四季折々の景色が楽しめます。

 なぜ、彼岸花を植え始めたのか!「きれいなところにはごみを捨てないよ」とアドバイスがありまして始めました。彼岸花は雑草に負けずに、しかも猪はこの球根に毒があることから掘り上げることはなかったのです。

 でも、よいことは長く続きません。猪が学習して彼岸花を植えた場所でも耕します。多分球根は横にやり、草の根や葛の根だけを食べていると思われます。漁網を張っても境目から掘りはじめます。現状猪対策はお手上げ状態ですが私たちは猪にも負けず、夏の暑さにも負けず、車からのごみのポイ捨てにも負けず頑張っています。会設立以来現在まで会費を徴収していない団体です。
 彼岸花の里、広島県NO.1と下流の人々の安心・安全を守る活動を一緒にする人を募集しています。

【お問い合わせ先】
堂々川ホタル同好会  事務局 土肥
 福山市神辺町下御領1127
 電話 090−2865−3486