 菅茶山の文人ネットワーク
―黄葉夕陽文庫を中心に―
江戸時代後期に活躍した儒学者・菅茶山は、郷里の備後神辺に黄葉夕陽村舎(廉塾)を開いて「学種」を育てることに尽力した教育者であるとともに、「菅君は詩を以て世に鳴る」とも評された当代一流の詩人でもありました。
菅茶山が開いた黄葉夕陽村舎（廉塾）に伝来した膨大な資料は「黄葉夕陽文庫」と呼ばれ、菅茶山の幅広い交遊関係を伝えるだけでなく，江戸時代後期の地方文化の様相と展開を明らかにするうえで不可欠な資料となっています。
本展では、菅茶山と各地の文人、特に茶山と同年代の文人たちとの交遊関係を今に伝える作品を紹介し、文人たちが展開した「文雅」の世界へとみなさんをいざないます。
全国の文人から尊敬された菅茶山という一地方文人を要として形成された文人ネットワークの広がりとその心豊かな世界を御覧ください。 |
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