4月 ホセ・ルイス・ゲリン映画祭「影の列」
■1997年 スペイン 82分 白黒&カラー
■監督/ホセ・ルイス・ゲリン 出演/ジュリエット・ゴルティエ、イヴォン・オルヴァン
1930年のある朝、忽然と消えてしまったアマチュア映画監督。その3ヶ月前に彼は自分の家族を撮影していた。ゲリンは彼の残した古いフィルムを使い新たな映画を作りだす。家族の住んでいた家を訪ね、無人の邸内で光と影の戯れにレンズを向ける。傷んだモノクロフィルムによるシュールな映像と、色鮮やかな色彩で撮られた風景が巧みな編集でミステリアスな物語を紡ぎだす。“失われたもの”をめぐる前衛的メロドラマの傑作。 |