ポーランド映画祭2014 戦後ポーランド映画の展望「夜の第三部分」
■1972年 ポーランド 105分 カラー 監督/アンジェイ・ズラウスキ
■出演/マウゴジャータ・ブラウネック、レシェック・テレジンスキ
「ポゼッション」「私生活のない女」等、歪んだ恋愛劇でカルトな人気を誇るズラウスキの監督デビュー作。チフス菌実験のためにドイツ人に雇われた男が体験する悪夢の世界を、ショッキングな描写、表現主義的な演技、様式的な台詞で構築した本作は、悪魔に魅入られてしまう東欧的な精神風土の映像化として興味深い1本。ソフィー・マルソーとのコラボレーションで作られた映画の原点はここにある。 |