レコードコンサート 異端の衝撃 ―アウトサイダーアート的な音楽―
今日の芸術は、うまくあってはならない。きれいであってはならない。ここちよくあってはならない。
――これは、岡本太郎の言葉です。
近年、技術的には必ずしもうまくないアートや、障がい者が手がけたアート、発表することを目的とせずに作られたアートなど、いわゆるアートの「本流」からはずれているとされるアートが、「アウトサイダーアート」「アールブリュット」などと呼ばれ、注目されています。
今回のレコードコンサートは、そのような音楽を紹介したいと思います。
ヘタであるがゆえの独特の魅力を帯びた音楽、あるいは、一般的な「うまい/ヘタ」の価値観を超越してしまった音楽…きっとあなたの心をわしづかみにすることでしょう。
■選曲&解説/寺内大輔(作曲家・即興演奏家、広島大学大学院准教授) |