小林千古と1900年パリ・パンテオン会
郷土廿日市が生んだ洋画の先駆者小林千古の没後100年を記念して特別展を開催します。
小林千古はアメリカで学んだ後、1900年パリに渡ります。折りしも当時はパリ万博開催中で、多くの日本人がパリを訪れていました。また1900年前後には官費留学生制度が整備され、留学生の数も増大していった時期でした。その留学生の親睦を図ることを主目的とし、互助会的要素を持った「パンテオン会」が結成されました。会の構成員の約半数は画家で、黒田清輝、岡田三郎助、浅井忠、和田英作、中村不折ら洋画家だけではなく、日本画家竹内栖鳳や彫刻家北村四海等後の日本美術界を代表する顔ぶれでした。その中で小林千古も交流をはかり、さまざまな刺激を受け画業に研鑽します。
本展では、小林千古が滞欧中に制作した作品を中心に、パンテオン会の画家たちの作品・資料をあわせてご紹介します。 |