頼山陽の書-その見方と見分け方-
今年は頼山陽の没後百八十年にあたります。
『日本外史』や『日本政記』等の歴史書をはじめとする著作の完成に情熱を傾けるかたわら、心を許した友人たちと風雅の世界に遊んだ山陽は、生前に多くの作品を遺しています。
山陽は職業書家ではありませんでしたが、彼の書は多くの人々を魅了し、高い評価を受けていました。山陽没後、その名声が高まるにつれて、その遺墨を求める人も増えていきました。その結果、偽物が多く出回るようになったのも、必然といえば必然と言えるかもしれません。
本展では、山陽の遺墨を、年代を追いながら紹介し、その見方の「ツボ」を探ってみたいと思います。またあえて偽物を取り上げ、その偽筆ぶりを見破ってみたいと思います。
展示解説会:6月23日(土)・7月14日(土)いずれも13:30− 解説/当館学芸員 |