第13回企画展「明治の青年と日清・日露戦争」
明治の呉と海軍
明治22(1889)年、呉の地に海軍の重要な拠点として呉鎮守府が開庁しました。
呉鎮守府には、造船部、造兵部を発展的に継承した呉海軍工廠が設立され、国内の艦艇建造の中心として、
日本一の技術を支える工員や軍港を出入りする水兵たちで賑わいました。
呉海軍工廠の発展の基礎には、先進諸外国からの艦艇輸入や積極的な近代技術の導入がありました。
こうした技術の習得で海軍初の国産12センチ速射砲や国産艦艇が建造されるようになり、その能力は飛躍的に高められ呉は艦艇建造の一大製造基地となりました。
本企画展は、技術導入などを一段と進め、海軍の技術力を向上させた日清・日露戦争前後の時代を中心に、
明治22年から明治38(1905)年頃までの呉海軍工廠の歴史的背景やその足跡を、当時の技術資料や人物などでたどります。 |