市民名画劇場『千年の祈り』
広島初公開
◇あらすじ
笑顔でいれば、幸せは向こうからやって来る。
アメリカで暮らす一人娘が離婚した。老いた父は娘の身を案じ、はるばる北京からやってきた。妻に先立たれた後に覚えた料理を作り、娘の帰りを待つ。しかし食卓を囲む二人に交わされる会話は少ない。
「幸せな人は、そんなに無口じゃないはずだ」。「お父さんだって無口だったじゃない。お父さんは幸せじゃなかったの?」。
父は長い間、家族を守るために一つの“嘘”をつき続けていた。それに気づいていた娘は、素直に心を開くことができず、父の問いかけにも離婚の本当の理由も明かせないままだ。お互いを労わり思い遣る気持ちに偽りはないのに・・・。故郷を遠く離れた異国の地で、向き合うことになる不器用な父と娘。ふたりの想いは、祈りにも似て・・・。 |