PFFアワード・セレクション「ナイアガラ」「ガンバレとかうるせぇ」
「ナイアガラ」
■2014グランプリ
■監督/早川千絵 27分 カラー
18歳になった女の子やまめは、施設を出る直前に祖父母の存在を知る。祖父は死刑囚で、祖母は認知症。という事実を、驚きも落胆もせず受け入れる彼女の前向きさに、まず引きこまれる。祖母を介護する青年が録音する、街中の何気ない日常の音の愛おしさから、生きている有難みを実感、感動がじんわり胸に沁み込んでいく。
「ガンバレとかうるせぇ」
■2014映画ファン賞(ぴあ映画生活賞)、観客賞(東京・名古屋)
■監督/佐藤快磨 70分 カラー
サッカー部のキャプテンとマネージャー。2人は最初から最後まで、「試合に出る」という情熱を弛まず持ち続け、それを貫き通す。スポコン映画の類ではないので派手なドラマは起こらないが、全編に渡って若い人間の息づかいがあり、特に、2人の射抜くような視線の真っ直ぐさには幾度もはっとさせられた。 |