頼家の味 〜江戸時代の食文化〜
頼山陽史跡資料館は、広島藩の儒学者・頼春水が寛政元年(1789)に藩から拝領した杉ノ木小路の屋敷跡地に建てられています。
広島頼家に伝来した杉ノ木資料には、頼春水がまとめた儒教儀礼や学問と教育に関する資料をはじめ、日々の暮らしぶりを詳細に伝える日記や帳簿類など、貴重な資料が数多く遺されています。
儒者として生きた頼春水は、研究を重ねながら頼家の祭祀儀礼を完成させました。頼家の生活は儒教祭祀を柱として営まれていたわけですが、食生活も祭祀と不可分であったといえるでしょう。
本展では、広島頼家に伝来した「杉ノ木資料」の中から、頼家家祭における献立を中心とする「食」に関する資料を幅広く紹介し、頼家の食生活を通して江戸時代の食文化について考えていきます。 |