幕末、激動の福山藩〜その破〜「青年宰相 阿部正方」
福山藩阿部家九代目藩主正方(まさかた)は兄の早世によりわずか14歳で家督を継ぎます。しかし時は幕末、長州・薩摩が倒幕に動き出し、また徳川譜代の福山藩もそこに巻き込まれていきます。わずか16歳で京都守護として藩兵を引き連れ出陣、そしてその翌年から勃発した長州戦争では広島・山陰へ出陣します。結局幕府軍は敗北、正方も福山に撤退するのですが、病のため慶応3年(1867)わずか21歳でその人生の幕を閉じます。くしくも長州藩が福山に進軍するさなか、福山藩としても大きなターニングポイントを迎えるのです。
この度の展覧会では、はかなくも苛烈な人生を歩んだ、正方について紹介します。
※10月22日(火)から後期展示 |