広島竹原芸術祭2024 記憶の地層
瀬戸内海に面した広島県竹原市は、平安時代に京都下鴨神社の荘園として栄えた歴史から「安芸の小京都」とも呼ばれています。江戸時代には製塩業で栄え、「浜旦那」と呼ばれた商人たちが文化や芸術、学問を支えていました。竹原市のシンボルともいえる町並み保存地区には、江戸から昭和初期までに建てられた歴史的建造物が残され、まちの歴史を今日に伝えています。
広島竹原芸術祭は、これらの貴重な建造物とアートのコラボレーションを通じて非日常的空間を創出するアートイベントです。4回目の開催となる今回のテーマは「記憶の地層」。何十年、何百年とこの町を見てきた住居には、そこに暮らした人々の歴史が積み重ねられています。それは堆積した記憶となって、今日を生きる私たちに語りかけてきます。本展に参加するアーティストたちは、家の歴史に向き合いながら、作品を通して様々な記憶を表出させます。
【参加作家】
安達響、岩崎貴宏、島村凛、竹村京、ちぇんしげ、百崎楓丘 |