広田稔氏は、1959年広島県福山市新市町に生まれ、福山市立新市中央中学校、広島県立府中高等学校を卒業後、東京藝術大学及び大学院に学び、洋画家彼末宏（かのすえひろし）の薫陶を得ます。その後は1991年より白日会に発表を重ね、第80回白日会展では内閣総理大臣賞、第17回両洋の眼展では河北倫明賞など、数々の賞を受賞しています。2013年「本能寺のＤ」では、舞踊家、パーカッション奏者とのコラボレーションによるライブペインティングに挑戦、同公演はパリ（フランス）、知立市（愛知県）でも成功をおさめるなど、活動は多岐にわたります。現在も横浜市を拠点に活躍中です。
しぶや美術館（福山市）では、福山にゆかりの深い広田稔氏の作品展を5年ごとに開催しており、毎回地元ファンを中心にご好評いただいています。1996年以来5回目となる今回の展覧会では、前回2011年以降の近作を中心に展示しております。
広田稔氏は、今回の展覧会について下記のコメントを寄せています。
≪東日本大震災は、僕にとって多くの事を考えるきっかけとなりました。画家の自分に何ができるのか・・・？ また、身近だった風景はなくなってしまうものなんだな・・・。そこから、人物表現が中心だった僕に風景画というテーマが生まれました。それも日本の風景です。今回の展覧会では、以前からの「レモンの森」や「バレエ」のテーマに加え、東北、北陸、横浜など、日本の風景を展示します。作品を鑑賞し何かを感じて貰えたら幸いです。≫
広田稔氏の、流麗な線描と鮮烈な色彩による、生命力に溢れた作品をお楽しみいただきたいと思います。
（しぶや美術館学芸員 小野未玲）
企画展『広田稔展』
【期間】2016年6月1日（水）〜8月7日（日）
【会場】公益財団法人しぶや美術館（福山市本町8-27）
【時間】9：30-17：00（入館は16：30まで）
※金曜日は14：00閉館、最終日は15：00閉館
【休館日】月、火曜日
※7月18日（月・祝）は開館
【入館料】高校生以上300円（200円） 中学生以下無料
※（ ）内は前売りまたは20名以上の団体料金
※土曜日は高校生無料
【問い合わせ先】公益財団法人しぶや美術館084-925-2113
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≪レモンの森≫150号P
≪天気雨≫50号P
≪Dance Lesson≫50号P
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