まずお一人目は、かな書家であり書道指導者の田頭一舟さん(福山市在住)です。
◆広島文化賞の受賞 おめでとうございます。
この度は歴史と伝統ある文化賞を頂戴いたしまして、身に余る名誉で感激、感動、感謝いたしています。
◆書と書道、それぞれの魅力をお聞かせください。
書は芸術、書道は伝統・継承。
書の基本は伝統美、つまり古典美です。私達かな書を志差す者は平安朝の古筆を学びます。その古筆美の要素を取り入れ作品創りをいたします。書道の延長線上に書が存在するものですから、魅力は美しい文字の表現です。
◆「料紙作成」や「観て楽しい書づくり」にも取り組んでおられますね。
かな書には料紙が一番大切なものと考えています。神戸笹波会の創始者 桑田笹舟先生が「料紙は書家の家」といわれ、自ら制作されました。自ら制作することによって独自的作品表現が出来ます。また 画用紙にアクリル絵の具を使用して、現代的な料紙に誰でも読める親しめる書を表現しています。
◆現在取り組んでおられることや今後に向けてひと言いただけますか?
今回の受賞を機に少しでも、地域の皆様方、またかな書にご理解がいただけるよう積極的に働きかけて行きたく思っています。また歴史観念を兼ねそなえた書生活に自らを置き研鑽になお一層精進いたしたく思っています。
ありがとうございました。
最後に、今年の展示の予定を教えていただきました。奥深い書の世界に興味を持たれた方は是非お出掛けください!!
【第41回神戸笹波会展】
平成29年5月26日(金)〜28日(日)
神戸デザインクリエイティブセンター(キート会館)
〒651-0082 兵庫県神戸市中央区小野浜町1-4
TEL 078-325-2201 |
個人の部受賞 田頭一舟さん
改組 新 第3回日展作品(2016年) 「情」
第四十三回「日本の書展」現代書壇代表作品
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