みよし風土記の丘ミュージアム(広島県立歴史民俗資料館)(三次市)では、毎年春の展示会として、広島県内の遺跡から出土した考古資料を中心に、広島県の歴史や文化を紹介しています。
今回の展示会は、およそ40年前に建設された中国自動車道や三次工業団地の造成工事に伴って発掘調査された遺跡を取り上げ、当時発見された考古資料を中心にご覧いただきます。
中国自動車道の建設に伴って発見された、古墳時代前期のヤマト王権(政権)と広島とのつながりを示す横路小谷(よころこたに)第1号古墳(山県郡安芸太田町)出土の土器や石製の腕輪。三次工業団地の建設に伴って発見された、弥生時代終わり頃の「卑弥呼の時代」に吉備(岡山)から運ばれ三次の首長の墓に立てられた矢谷(やだに)墳丘墓(三次市)出土の巨大な特殊器台と特殊壺。これらは、広島県の歴史を知る上で非常に貴重なものです。
発見以来およそ40年を経た考古資料をいま再び掘り起し、近年の調査研究成果と重ねてみなさまにご覧いただき、旧石器時代から室町時代にかけて、広島県がどのような歴史をたどってきたのかをわかりやすくご紹介します。
また、これまで未公開だった資料や、三次市の古墳から見つかった柄香炉形の須恵器、一昨年に国史跡となった府中市の備後国府跡から見つかった考古資料など、先人たちが遺した貴重な資料をどうぞご覧ください。
みよし風土記の丘ミュージアム『ひろしま 遺跡再発掘!』平成30年度 春の展示会
【会期】4月20日(金)〜6月10日(日)
【会場】みよし風土記の丘ミュージアム(広島県立歴史民俗資料館)(三次市小田幸町122)
【開館時間】9:00〜17:00(入館は16:30まで)
【休館日】毎週月曜日(4月30日は開館)
【料金】一般200(160)円 大学生150(120)円 高校生まで無料
※( )は20名以上の団体料金
【問い合わせ先】みよし風土記の丘ミュージアム(広島県立歴史民俗資料館)0824-66-2881 |
「卑弥呼の時代」の矢谷墳丘墓(三次市)
矢谷墳丘墓から見つかった特殊器台と特殊壺
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