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ブンカッキーが聞く 「広島市現代美術館 『モダンアート再訪―ダリ、ウォーホルから草間彌生まで 福岡市美術館コレクション展』」

掲載日:2018年6月1日
広島市現代美術館(広島市南区)では6月2日(土)から「モダンアート再訪―ダリ、ウォーホルから草間彌生まで」を開催するよ。モダンアートってどんな芸術なのかな?ボク、ブンカッキーが話を聞いてきたよ!

ブンカッキー(以下、ブ):今回、福岡市美術館の所蔵作品を展示することになったのはなぜですか?

広報担当さん(以下、広):福岡市美術館は、近現代美術と古美術の作品を中心に16,000点に及ぶ幅広いコレクションを誇っています。現在、2019年のリニューアルオープンに向けた大規模な改修工事で休館期間にあることを貴重な機会として、「モダンアート再訪」をテーマにコレクションの数々を紹介します。作品を1,2点借りて展示会に使用することはよくありますが、今回のように70点あまりを借りて展示するというのはなかなかないので、休館中ならではの企画です。

ブ:どんな作品が展示されていますか?

広:この展覧会では、福岡市美術館のコレクションの中で1900年(20世紀)以降の作品を集めています。シュルレアリスム、抽象表現主義、ポップ・アートなどさまざまな運動で彩られた、20世紀美術の歴史を辿る展示となっています。
また、「九州派」という、1957年に福岡市で結成された前衛美術グループの作品も取り上げ、当時身近に存在したアスファルトなどを使った独特な作品の数々を紹介しています。

ブ:この展覧会の面白さはどんなところですか?

広:福岡市美術館の看板的存在であるミロの「ゴシック聖堂でオルガン演奏を聞いている踊り子」、ダリの「ポルト・リガトの聖母」をはじめ、藤田嗣治、シャガールからウォーホル、バスキア、草間彌生といった有名アーティストたちの名作を一挙に楽しむことができます。また、当館が所蔵している同じアーティストの作品と比較できるところが面白いと個人的には感じています。たとえば、人の身体に塗料を塗り魚拓のように紙に押しつけたイヴ・クラインの「人体測定」シリーズは、当館所蔵品は1人の身体だけが写しとられていますが、本展展示作は複数の身体が写しとられています。同時開催している当館のコレクション展で違いを知ることができるので、合わせてみていただければ、より面白いと思います。

ブ:これから展示を見に来る人のために見どころやおすすめの観賞の仕方を教えてください。

広:20世紀の美術の流れを一気に見られ、普段美術館にあまり来る機会がない人も楽しくみられるので、“モダンアート入門編”として気軽に来ていただきたいです。

ブ:広報担当の方、色々教えてくれてありがとうございました!シュルレアリスム、抽象表現主義、ポップアート、九州派…20世紀にはいろんな運動のもとで作品が創られたんだ。有名なアーティストの作品を一度に見られて、「モダンアート」の歴史も勉強になって、とってもいい時間だったな。みんなもこの展覧会を見て、モダンアートの世界にふれてみよう!

【モダンアート再訪】
会場:広島市現代美術館(広島市南区比治山公園1−1)
開催期間:2018年6月2日(土)−8月26日(日)
休館日:月曜日。ただし、7月16日(月・祝)・8月6日(月)は開館、7月17日(火)・8月7日(火)は休館。
開館時間:10:00−17:00(入館は16:30まで)
観覧料:一般1200円(1000円)、大学生900円(700円)、高校生・65歳以上600円(500円)
※( )内は前売りおよび30名以上の団体料金
※中学生以下無料
問合せ:082−264−1121

ミロの代表作、「ゴシック聖堂でオルガン演奏を聞いている踊り子」だ!


「九州派」の作品の数々!


草間彌生さんの作品と一緒にパシャリ☆