お二人目は、特定非営利活動法人シネマ尾道 代表理事の河本清順さん(尾道市)です。
◆広島文化賞の受賞 おめでとうございます。
ありがとうございます。長年、活動を支えてくださった尾道の街の人たちと一緒に受賞した賞だと感じています。身の引き締まる思いです。
◆河本さんは設立当初からの代表でいらっしゃいますが、立ち上げから映画館「シネマ尾道」の再興、そして今日までの10年間を振り返ってみていかがですか?
尾道に映画館が一館も存在しなかった約10年前に比べると、今は休日には観光客があふれ、街に活気が戻ってきたように感じています。街に映画館が在るか無いかでは、街の印象も見え方も全く異なります。
また、この映画館「シネマ尾道」は市民が交流し学べる場としても活用しています。「どの街にも映画館は必要不可欠」という思いを、この10年、より強く感じました。
◆その活用のひとつがワークショップやイベントによる映像文化の振興やクリエーターの育成などの取り組みなのですね。
子ども時代や若い頃に、映画と映画館の素晴しさを感じてもらおうと、毎年、小学生から高校生を対象とした映画ワークショップを主催しています。
年々、申し込み希望者が増えており、映画や映画を通じた教育に地域の人たちの関心の目が向けられるようになってきてたのを実感しています。
◆地元からだけでなく、尾道市外からも多くの方が来場されているのだそうですね。
尾道に観光客が増えていることに比例して、映画館への観光客の来場も増えてきました。「この映画をめがけて尾道に来ました!」という方も少なくありません。尾道の新たな観光の一翼を担えているのはとても嬉しいことです。
◆現在取り組んでおられることや 今後に向けてひと言いただけますか?
今年で3年目になる「尾道映画祭」を今年も尾道市、大学、地元企業で組織をつくり開催します。
また、尾道ロケの映画も積極的に誘致していきたいと思っています。
ありがとうございました。
■今後の予定
尾道映画祭2019: 2019年3月22日(金)〜24日(日)
※22日は前夜祭
『映画の街・尾道』の魅力をたっぷりと感じ取ってください!! |
「こども映画制作ワークショップ@尾道2018」の様子
「こども映画ワークショップ@尾道2018お披露目上映会」の様子
2017年「第1回尾道映画祭シンポジウム」の様子
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