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みよし風土記の丘ミュージアム 令和5年度「春の収蔵資料展」(前期)

掲載日:2024年1月15日
 当館は開館以来、広島県北部に関係する国・県指定文化財を含む考古・歴史・民俗資料を数多く収集してきました。
 今回はその中から、三次人形・ひな人形のほか、たたら製鉄に関する新収蔵資料を紹介するとともに、広島県立歴史博物館が所蔵する草戸千軒町遺跡(福山市)出土の資料を紹介します。
 三次人形は、三次の節句を彩る土人形です。現在の、三次市三次町で江戸時代末から大正初めに作られた「宮の峡人形」、同じく十日市南で作られた「十日市人形」を総称して「三次人形」と呼びます。
 たたら製鉄は、県北を代表する産業の一つでした。三次市布野町横谷の落合たたらは、明治時代、様々な技術を開発したことで有名です。このたたらの金屋子神社の奉納品は、江戸時代から現代にいたる製鉄と人々の関係を物語るものです。
 草戸千軒町遺跡は、福山市を流れる芦田川の中州から発見された中世の町の遺跡で、出土した大量の遺物から鎌倉時代から室町時代を生きた、中世の人々の暮らしの様子が明らかになりました。その調査研究を担った広島県草戸千軒町遺跡調査研究所が設置されて、今年度は50年目に当たります。
 本展で紹介する民俗・歴史・考古各分野にわたる資料をとおして、広島県の歴史・文化への関心を深めるきっかけとしていただければ幸いです。
(みよし風土記のミュージアム(広島県立歴史民俗資料館)主任学芸員 平川孝志)

【会期】1月19日(金)〜3月31日(日)
【会場】みよし風土記の丘ミュージアム(広島県立歴史民俗資料館) 企画展示室(三次市小田幸町122)
【開館時間】9:00-17:00(入館は16:30まで)
【休館日】月曜日(ただし、2月12日(振替休日)は開館)、2月13日(火)
【入場料】一般200(160)円、大学生150(120)円、高校生以下・65歳以上無料 
※( )は団体20名以上の料金

【関連行事】
記念講演会「発掘された伏見人形−全国の土人形のルーツ−」
日時:3月2日(土)14:00-16:00
定員:100名(事前申込・先着順・無料)
講師:山本雅和(京都産業大学客員教授、京都市考古資料館館長)
申込方法:電子申請・Eメール・FAX・はがきのいずれかで申込。

お茶会
日時:3月3日(日)10:00-15:00
お点前:森本社中・三次市立川西小学校茶道クラブ
参加費:300円程度(当日受付)

箏演奏会
日時:3月24日(日)13:00-14:00、15:00-16:00
演奏:小田貴美子、渡邊圭子
定員:なし(当日受付・無料)

展示解説会
日時:1月28日(日)・2月18日(日)・3月3日(日)14:00-15:00
解説:みよし風土記のミュージアム職員
※入館料が必要

【問い合わせ先】
みよし風土記の丘ミュージアム(広島県立歴史民俗資料館)
tel:0824-66-2881 FAX:0824-66-3106
rmsgakugei@pref.hiroshima.lg.jp

三次人形(宮の峡)天神 明治35年(1902)頃 当館蔵


雛人形 昭和60年(1985) 当館蔵


落合金屋子神社・金刀比羅神社奉納品 近世〜近代 当館蔵