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みよし風土記の丘ミュージアム 令和6年度夏の特別企画展 「ふしぎな世界であそぼう!トリックアート展」

掲載日:2024年7月1日
 「ちょうちんオバケに食べられる!」「妖精といっしょに遊んじゃった!!」こんなありえないできごとを感じられ、写真にできるのがトリックアートです。
 トリックアートは、ヨーロッパに古くからあった「トロンプルイユ」(だまし絵:遠近法・陰影法・前進色と後退色などを組み合わせて創られる作品)の技法をベースとして20世紀後半に創造されました。
 近年では、視覚の錯覚や立体トリック等をはじめ、たくさんの分野に渡るトリックの要素を取り入れた作品が蓄積されるようになりました。それにより、今ではトリックアートは美術と透視学、設計学、幾何学および心理学の融合芸術として国内だけでなく、海外でも高い評価を受け、日本発の優れた新興芸術として認められるものとなっています。
 今回の展示会では、こうした作品群の中でも、「忍法!畳返し」、「屏風の虎」、「分身の術」、「ムササビ忍者」など歴史に関係した作品を中心に、「ジンベイザメの背に乗って」、「ペンギンたちのボブスレー」、「魔法の絵本」など、バラエティー豊かな計17点の作品を展示します。なかでも、当館でしか見られないオリジナルのトリックアートは必見です。
 これらの作品をご覧いただくことをとおして、大人から子供まで、日常の空間に、非日常の風景を感じ、心なごむ瞬間を楽しんでいただければと思います。

 なお、今回の企画展は、「子どもたちに贈る三次の夏休み」(当館 奥田元宋・小由女美術館 三次もののけミュージアム 三次商工会議所のジョイント事業)の一つとして行われます。
 本展と、奥田元宋・小由女美術館か三次もののけミュージアムどちらかの企画展をご覧になった方に、三次市内の協賛店でサービスが受けられる「サービス券」のプレゼントがあります。
 今年の夏休みは、ぜひ三次市内の博物館・美術館でお楽しみください。
(みよし風土記の丘ミュージアム(広島県立歴史民俗資料館)主任学芸員 葉杖哲也)

【会期】7月4日(木)〜9月1日(日)
【会場】みよし風土記の丘ミュージアム(広島県立歴史民俗資料館)(三次市小田幸町122)
【開館時間】9:00-17:00(入館は16:30まで)
【休館日】水曜日(ただし、8月14日は除く。)

【問い合わせ先】
みよし風土記の丘ミュージアム(広島県立歴史民俗資料館)
tel:0824-66-2881 FAX:0824-66-3106
rmssoumu@pref.hiroshima.lg.jp

提灯お化け


魔法の絵本


忍法!畳返し