広島文化賞新人賞受賞者〜湊かなえさんに聞く 掲載日:2010年5月6日
第3回広島文化賞新人賞をはじめ数々の賞を受賞され、ベストセラーとなった「告白」が映画化。今もっとも目の離せない作家、湊かなえさんにインタビューしました。
◆小説との出会いについて教えてください。小説を通して感じたこと、ご自身にとって小説とは何でしょうか?
自宅に両親が購入した本がたくさんあり、夏休み中など、年齢に合わせて「これを読んだら?」と勧められていました。小説は環境や時代や国境を越え、自分の知らない世界に連れて行ってくれ、人生を豊かにしてくれる、最強の道具だと思います。
◆新作や「告白」の映画化など次々と話題となっていますがご自身ではどう思われますか?
最初は信じられない気持ちでいっぱいでしたが、地に足がついていなくても許される時期は終わったと思っています。送り出した作品の評価をいつまでも気にするよりも、応援してくださる方々の期待に応えられるよう、次作に挑まなければならないと思っています。
◆今年1月には新作「Nのために」を発表されましたが今後の予定は?
今年6月に「夜行観覧車」(双葉社)が刊行される予定です。
現在、別冊文藝春秋(文藝春秋)とパピルス(幻冬舎)で連載をさせていただいていますので、そちらもよろしくお願いいたします。
◆最後にファンの方へメッセージをどうぞ。。
読んでくださる方々がいるので、書くことができます。小説でしかできないこと、小説だからおもしろいこと、小説でこんなことができるのかということ、などを追及しながら書いていきたいと思っていますので、今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。これからもますますのご活躍を楽しみにしてます。
【映画情報】
全国東宝系(2010年6月5日公開)
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広島文化賞新人賞受賞式にて
映画「告白」ポスター
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