鞆の津ミュージアム誕生〜ようこそアール・ブリュットの世界へ〜
掲載日:2012年5月26日
江戸時代の情緒が残る鞆の浦に、「アール・ブリュット」と呼ばれる作品を主に展示する「鞆の津ミュージアム」が誕生しました。「アール・ブリュット」とは、美術の専門的な教育を受けていない人が、伝統や流行などに左右されずに自身の内面から湧きあがる衝動のまま表現した芸術のことです。
ミュージアムの建物は、築150年以上の歴史を持つ蔵を改修していますが、太い梁には時代を感じさせる傷や文字なども残っており、レトロな雰囲気を醸し出しています。また内部は、迫力あるアール・ブリュットの世界がひろがります。
オープンを記念した企画展「リサイクル・リサイタル−幸せ時間の共有−」が、5月26日から7月22日まで開催されます。本企画は、利用されなくなった私たちの暮らしの身近なモノを、7組のアーティストたちが、「価値あるもの」として生まれ変わらせ、形作られた作品として展示します。自分の持つ感性を覆されること請け合いです。では、展示作品の一部を紹介します。
●美術館の中に鞆の浦の絶景が!?
鞆の浦歴史民俗資料館から眺めた鞆の街並みを、美術館の中に再現しています。これは、謎の二人組?ズガ・コーサクとクリ・エイトによって制作された作品。廃材を利用していますが、実際の街並みと同じように、忠実に再現されているので驚くこと間違いなし。美術館にいることを忘れてしまいそうになります。鞆の浦のシンボル・常夜灯も見えます!
●「ゴミ福山産」は宝物!?
宝物を探すようにゴミを見つけ、アートに変えてしまう達人の淀川テクニックのお二人。今回は、福山の走島で見つけたゴミを素材に作品を制作されています。達人によってアートに生まれ変わったゴミは、貴重な作品となり喜んでいるように感じます。「ゴミ福山産」は、ミュージアムのオリジナルグッズ(期間限定)になっています!
また、鞆の浦を主役にした特別企画「ぶらり、鞆の浦。」が、5月26日から28日までの三日間限定で開催。鞆の浦の沼名前神社他六カ所に全国のアール・ブリュット作家の作品を展示します。作品を鑑賞しながら、鞆の歴史や景観も楽しむことができます。
驚きと楽しさ溢れるアール・ブリュットの魅力を鞆の津ミュージアムでご堪能ください。
「鞆の津ミュージアム オープニングレセプション」
5月26日(土)10:00〜 鞆こども園(福山市鞆町鞆274)
*園児による司会に注目
「リサイクル・リサイタル−幸せ時間の共有−」
【会期】2012年5月26日(土)〜7月22日(日)
【開館日時】午前10時〜午後5時
*5月26日は午後0時〜午後6時
*月曜日は休館(但し、5月28日および祝祭日は開館し、翌日休館)
【場所】鞆の津ミュージアム(福山市鞆町鞆271-1)
【観覧料金】一般800(600)円/大学生・65歳以上600(500)円/中高生300(200)円/小学生以下・障がいのある方 無料
*( )内は前売り及び20名以上の団体料金開催時間
関連イベントはこちら→鞆の津ミュージアム |
鞆の浦の絶景
「ゴミ福山産」は宝物
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