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広島の端から元気を叫ぶ〜鞆の浦deART〜

掲載日:2012年10月5日
暑かった夏が台風の到来と共に終わりを告げ、鞆の浦では“熱い秋”「ふくやまアート・ウォーク2012〜鞆の浦deART」が街を活気づけています。
 鞆へ向かうバスの中では、アート・ウォークに来た観光客が賑やかに談笑していました。鞆の浦でバスを降りると、早速アート・ウォークの展示マップを片手に、友達同士やカップルがあちらこちらを散策していました。
 全ての展示場所を訪れて一つ一つの作品と戯れて来たのですが、その中のほんの一部をご紹介します。

●『蓮の姿とローズの色』柳美蓮(写真1)
 鞆の浦から望む海が絶景と評判の対潮楼。回廊の上下に並ぶ鮮やかな彩色の韓紙製の花が目に飛び込んできます。
 岡山市内から4人で来られていた越田さんは「歴史の深い古い建物に、モダンな作品が融合して面白い。蓮の花のピンクがグラデーションになっていてとても綺麗ですね。」と作品に見入っていらっしゃいました。

●『波』YUKO
 鞆では有名なオムライスの店・田渕屋の中庭一面に、海の色と同じ陶製の青いイチョウが整然と敷き詰められる様子はまるで青いじゅうたん。そばに立つ本物のイチョウの落ち葉がニクい演出をしていました。

●『記憶』ヨシダコウブン(写真2)
 街なかを通り抜け、鞆の浦歴史民俗資料館へ向かう途中の空き地に突如として出現した何か。Eye Browさん作『I"』の、ミステリーサークルと思しき形状に配置した小さな作品と、ヨシダコウブンさん作のUFO!?に見えるメタリックなモニュメントが2機。その足元には正しくUFOに乗り込もうと草むらから群がってきた宇宙人が!!どこか専門の機関へ通報すべきだったでしょうか!?

●『漁夫歌』林宣希(写真3)
 資料館の庭の小高い丘では、頂上に建つ宮城道雄像に向かって陶器の魚が何匹も集まって行きます。まるで“鯉の山登り”ですね。

 そのほかにも印象的な作品ばかりで、鞆の表情ががらりと変わって見えました。一見すると正体不明の作品もあるのですが、見た人の自由な想像力で感じてほしいというのが作家の意図するところだそうです。その時の心の動きや状態で、昨日とは全く違ったものに見えるのかもしれません。のんびりした空間の中でも、作家の情熱はどの作品からも感じ取れました。
 最終日の8日(日)まであとわずか。この機に直接肌で感じてみませんか。
※作品についての説明はあくまでも筆者の感想です

 なお、福山城周辺エリアでは、昨年から更にパワーアップした「アート・ウォーク2012 アートで遊ぼっ!!」が10月7日・8日の二日間開催されます。

〇前夜祭「映像ライトアップ」
日時:10月6日(土)18:30〜19:30
場所:ふくやま美術館 東側緑地
〇パフォーマンス「愛のアーチを包む」
日時:10月7日(日)11:00
場所:ふくやま美術館前“愛のアーチ”
〇福山うずみフェスタ2012
〜掘り出せ!!旬の福 福山うずみごはん〜
日時:10月7日・8日10:00〜16:00
場所:福山中央公園(ローズコム)
〇福山城幸盛ナイト2012〜夜のお城を楽しもう〜
日時:10月7日(日)16:30〜21:00
場所:福山城天守閣前

そのほか、ワークショップやパフォーマンス、ライブなど多彩なイベントが予定されています。
アート・ウォークの詳細はコチラ

柳美蓮『蓮の姿とローズの色』


ヨシダコウブン『記憶』


林宣希『漁夫歌』