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平家谷おばちゃんガイド

掲載日:2024年5月15日
 「平家谷」とは、源平合戦で敗れた平家が隠れ住んでいたところで、全国に何か所もあると言われています。私たちの住んでいる福山市沼隈町横倉地区も「平家谷」と呼ばれ、ここには平清盛の甥・平通盛とその一行が隠れ住んでいたと言われています。
 今から8年前、福山市観光課から、「この地域内を勉強してみないか?」と声を掛けられ数人で参加したところ、この勉強会の内容は、ボランティアガイド結成のお願いでした。突然の話で驚きましたが、福山市観光課の応援をいただくうちに、「平家谷の魅力をみんなに伝えたい」と思うようになり、現在では、ボランティアガイド、特産品の販売、体験会や演奏会の企画など地元を盛り上げようと取り組んでいます。

 「みんなで一緒に頑張ろう!」「とにかく来られた方をみんなでおもてなしをしよう!」を合言葉にスタートしたボランティアガイドでは、この地域に残っている平家伝説の案内をします。
 例えば、隠れ住んだ通盛さんを祭った神社・通盛神社は他の神社との違いが3つあること。
…撒錣無いこと ∋羶發赤色 6務世無い などを詳しく説明します。
 また、ガイドだけでなく、おもてなしとして、「スボカズキ」という平家の盆踊りを復活させ、旅行者を迎える時などに踊っています。「スボカズキ」とは、藁で編んだ帽子を被り、顔を隠して源氏に悟られない様にして、平家の亡くなった人を供養するために踊ったと言われています。

 ガイドを始めた報告のため、福山市長訪問をした際には、平家谷で採れたゆずを使った、おもてなし用の「ゆず茶」を持っていきました。その時、市長より、「このゆず茶を6次産業化して商品化したらどうか?」とご助言をいただき、早速、地域の関係者を交えて行動し、今では道の駅アリストぬまくま(福山市沼隈町)やFUKUYAMAふくふく市(福山市千代田町)で販売させていただいています。

 最近では、「平家谷の歴史とゆず茶」について、福山市立山南小学校6年生のみんなと一緒に楽しんでいます。平家谷の歴史については、子どもたちが平家谷へ来て、私たちと神社巡りをしながら歴史の勉強をしています。ゆず茶については、私たちがゆず茶を学校へ持っていき、ゆずの事・ゆず茶の作り方など、しっかりお話をして一緒に試飲しています。すると、子どもたちから、「ラベルを作ってみたい!」「こんな食べ方をすると美味しいよ!」「これを保護者に販売したい!」などの意見を出してくれました。そこで、子どもたちには、ゆず茶の声掛け販売を参観日に体験してもらいました。子どもたちからは、「地域の素晴らしいところを教えてもらったり、販売することは楽しかった。」「私たち・平家谷おばちゃんガイドと友達になれてよかった!」と話してくれ大変うれしく思いました。

 さらに、私たちは、「過疎化の進んだこの平家谷を元気にするために、この地にしかできないことは何だろう?」と考え、通盛神社近くにある平家谷つばき園で採れたツバキから椿オイルを搾り、蜜蝋と混ぜ合わせた「クリーム作り体験」と、「琵琶演奏会」のコラボを平家谷つばき園開園(3月中旬〜4月)に合わせ開催しており、参加者の方に大変喜んでいただいております。

 地元の魅力を伝えて8年、あっという間でした。楽しいこと、大変なこと、色んな経験をしてきた私たちガイド仲間は、さらに仲良くなり気心が知れた仲となりました。過疎化が進み限界集落でもある地域に、少しでも手を差し伸べる団体へとなったことは私たちの誇りです。

 平家にちなんだ地名や神社など多くの平家伝説が残る平家谷を、元気いっぱいの平家谷おばちゃんガイドが案内します。ぜひ、平家谷の歴史を感じながら、一緒に歩いてみませんか。ご連絡をお待ちしております。

【問い合わせ先】平家谷おばちゃんガイド(上田)080-1647-9332

平家谷おばちゃんガイドの皆さん


平家の盆踊り「スボカズキ」