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文化団体リレーレポート
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備後絣音頭をつなぐ会

掲載日:2024年9月2日
―文化が根ざす故郷に―

私たち備後絣音頭をつなぐ会は、「つなぐ」をキーワードに、「備後絣」と「備後絣音頭」の誕生の思いと共に地域の歴史・文化を次世代の地域を担う子どもたちに伝え、ふるさとを誇りに思う心を育むために備後絣音頭の継承・普及を行っている団体です。
 組織の中の「つなぎびと」「踊り人」「語りびと」「子ども三味線教室」の4つのグループがお互いに刺激し合いながら活動を高め目標を目指して活動を続けています。
 備後絣音頭が生まれる背景となった備後絣について少し触れますと、江戸末期、富田久三郎によって久留米絣、伊予絣と並んで日本三大絣と呼ばれる備後絣が誕生し、備後地域(特に福山市北部、府中市)は一大産地となり発展を遂げます。1960年には年間330万反を生産し全国シェアの7割に達します。その時期に地域の更なる発展を願って生まれたのが「備後絣音頭」です。
 備後絣音頭は私たちふるさとの宝です。今後活動を更に発展させるために今年度は6つの目標を掲げています。
(1)つなぎびとは「出前講座」を積極的に展開し、地域にその楽しさや活動の意味を伝え、後継者の育成にも力を注ぐ。
(2)小中学校で定着した運動会での備後絣音頭を各地域のコミュニティーづくりのひとつの手段として紹介する。
(3)「踊り人」「語りびと」の活動の充実を図り、同じ志をもつ仲間を増やし、小学校の総合的な学習に協力できるよう力をつける。
(4)「子ども三味線教室」を更に充実したものにして地域に貢献できたと感じられる体験をさせ達成感を味わわせる。
(5)ホームページをもっと有効に活用して情報発信を行う。
(6)活動のモチベーションを高めるために私たちの主催イベントを行う。

9月21日に開催する「あいのまち お月見コンサートin天王さん」は(6)を目指すイベントです。「素盞嗚神社」(天王さん)の神楽殿を舞台にしてのコンサートで「備後絣音頭」も披露し、その歴史・文化を肌で感じていただく意義深く素晴らしい催しとなると思います。是非成功させて新たなステップにしようと思います。

【お問い合わせ】
備後絣音頭をつなぐ会
Tel. 090-3376-1403 (事務局長 高橋哲夫)
E-mail: kasuriondo-t@hi3.enjoy.ne.jp
ホームページ:備後絣音頭をつなぐ会

お月見コンサートポスター


素盞嗚神社神楽殿コンサートの舞台


備後ふくやま伝統産業展ーじばさんフェア2023−