私たち綾目神楽保存会は、平成22年9月、広島県無形民俗文化財「御調神楽(みつぎかぐら)」保存のために神楽同好会を結成し、折敷舞(おしきまい)の伝承者である故山崎泉先生のご指導のもとに御調町綾目公民館で練習を重ねてきました。平成25年に綾目神楽保存会と名称を変更し活動しています。現在団員は9名です。
御調神楽は備後地方に伝わる備後神楽に属し、素朴な中にも古式の神楽の様式を備えた伝統のある神楽です。修練の必要な高度な舞の技術と膨大な語りの習得を必要とし、伝承が難しい神楽といえます。昭和46年に広島県無形民俗文化財に指定されています。
華やかな衣装や演出が特徴の芸北神楽と違い、素朴で語りが中心の神楽です。即興的な話術が重要で、畳二畳の広さで舞うことが基本とされます。演目は儀式舞と能舞に分けられます。
儀式舞は、祭典の延長としての舞で「ご神儀」とも言われます。「清米の舞」「四神舞」「神舞」「悪魔払い」などです。
能舞は、「天の岩戸開き」や「日本武尊」「大国主」「八重垣」など古事記に基づく物語や「大江山」「右作」「鬼人お松」など約30演目あり、1時間から長いものは3〜4時間にわたって演じられます。
当会は若い世代への継承に力を入れており、御調町内の公立小学校での神楽教室の実施、道の駅での神楽パフォーマンス、特別養護老人ホームでの慰問神楽など、地域でPR活動を行い人材育成に努めています。団員募集中です。関心のある方は見学に来てください。
〔問合せ先〕
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尾道市御調町 綾目公民館 電話0848-76-0050 |
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