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しょうえん創立50周年記念公演「わが町」のご案内

掲載日:2010年8月23日
「しょうえん」とは?
 1960年、広島商科大学設立の年、7人の学生が演劇部を立ち上げました。略して“しょうえん”のスタートです。記念すべき第1回公演は菊池寛作『父帰る』。以来、芝居好きな学生が集い、若いエネルギーを注ぎ込んだ1本1本を舞台の上にのせては、多くのみなさまにご覧いただいてきました。広島商科大学は1973年に広島修道大学と改称されましたが、「しょうえん」は「しょうえん」のまま、熱すぎるほどに一つのことに情熱を傾ける「しょうえん魂」も先輩から後輩へと受け継がれてきました。
 そうして月日は流れ、いつの間にか半世紀が経とうとしています。しょうえんで芝居に関わった卒業生は200名近い人数となり、中にはプロとして活躍中の演劇人や舞台スタッフも数多く存在します。私たちは、過ぎ去った半世紀への感謝の気持ちと、これからも未来永劫燃え盛ってほしいしょうえんの火に願いを込めて、しょうえんOB・現役合同の「しょうえん創立50周年記念公演」を企画し2年前より取り組んできました。準備を重ね2度にわたるプレ公演を経ていよいよ来月には舞台の幕を開けることとなりました。しょうえんを懐かしむ方にはもちろん、はじめての方にも楽しんでいただければ、しょうえん一同これ以上の喜びはありません。

「わが町」のこと
 『わが町』はアメリカを代表する劇作家・小説家であるソーントン・ワイルダーのピュリッツァー賞受賞作です。1938年、ニューヨークで初演の幕を開けて以来、今日まで世界各地の劇場で上演されている、まさに世界中で愛されている作品なのです。
 『わが町』には特別な大事件は起こりません。小さな町に暮らす普通の人々の普通の生活を描いた3幕からなる物語です。幼なじみのジョージとエミリーの二家族を中心に第1幕と第2幕で「日常生活」「恋愛と結婚」が、そして第3幕では突然訪れた愛する者の死と死後の世界が描かれます。「人生というものを理解できる人間はいるんでしょうか、その一刻一刻を生きているそのときに?」
 エミリーのこの問いかけはひとりひとりの心の中にしみ込んでいくことでしょう。
 しょうえんの半世紀の歴史の中でも、死を迎えた人びとが少なからず存在しますが、彼らはしょうえんの中で今も生き続けています。私たちはしょうえんに関わったすべての人と共に「生きること」の喜びや切なさや愛おしさを『わが町』の舞台の上に創りあげたいと願っています。

しょうえん創立50周年記念公演「わが町」
作/ソーントン・ワイルダー
演出/石本 竜介

【日時】
 2010年9月18日(土)開演18:30(開場18:00)
     19日(日)開演14:00(開場13:30)
【会場】
 広島市青少年センター ホール
 (広島市中区基町5-61)
【料金】
 前売/一般2000円 大学生以下1000円
 当日/一般2300円 大学生以下1500円
 チケット取扱い デオデオ本店B1Fプレイガイド
【問合わせ先】
 090-7378-5589(しょうえん事務局)
 しょうえんホームページ 

創立50周年記念公演チラシ


記念すべき第1回公演「父帰る」稽古風景


創立50周年記念プレ公演第1弾「郵便配達夫の恋」(2010年6月 南区民文化センタースタジオ)