NPO法人キラリ会「伝統芸能ぶんらくへの誘い」 掲載日：2011年4月28日
日本の伝統芸能の代表格のような「文楽」ですが、意外となじみがありません。知っているつもりで知らない日本の文化の一つですし、鑑賞する機会もほとんどないのが実情です。
歴史を少し紐解きますと、文楽は人形浄瑠璃を指します。浄瑠璃の発生は15世紀です。その後16世紀に渡来した三味線が発達し、当時（室町時代）人気だった芝居・浄瑠璃姫の物語と結びつき、現在の文楽の原型ともいえる古浄瑠璃が生まれました。音楽入り人形芝居(繰り浄瑠璃）となったのです。
「文楽」のいわれは植村文楽軒が19世紀始め（江戸時代）大阪につくった人形浄瑠璃の興行小屋「文楽座」からきています。これを継承したのが「松竹」です。
さて、NPO法人キラリ会では、この混とんの時代、癒しと清涼感を求めて、文楽を体感する小さな旅を企画いたしました。文楽劇場「内子座」へ皆様をお誘いいたします。人間国宝の吉田文雀、鶴澤清治らの円熟の演技をご覧いただきます。舞台の内子座は大正元年の建立で、この劇場を見るだけでも雰囲気があります。
是非、お誘い合わせの上、ご参加いただきますようご案内申し上げます。
【愛媛県内子町・内子座文楽鑑賞ツアー】
＜日時＞
�々�島からの日帰りバス鑑賞会8月21日（日曜日）
会費：交通費・昼食・鑑賞券（A席）・保険等が含まれています。
��8月20日〜21日2日間午前・午後4回開催のいずれかの鑑賞券のみも一枚から入手可能です。
＜開演時間＞
午前の部：10時開演
午後の部：14時開演
＜演目＞
◎生写朝顔話/笑い薬の段・宿屋の段・大井川の段
◎釣女
＜主な出演者＞
太夫：豊竹嶋太夫/豊竹咲太夫
三味線：鶴澤清治
人形：吉田文雀
文楽全般へのお問い合わせは・・・NPO法人キラリ会 熊代090-6419-0099へお願いいたします。
【内子座とは】
内子座は、大正5（1916）年大正天皇即位を記念して建てられた歌舞伎劇場です。
歌舞伎や人形芝居の興業が庶民の大きな楽しみであった当時、和風劇場はいたるところに設けられていましたが、往時の姿をとどめているのは全国に十数カ所しかなく愛媛県内では内子座を残すのみです。
劇場には、回り舞台や花道など歌舞伎劇場独特の形式を備え、またシャンデリアを吊すなど当時としては斬新な劇場でした。
しかし、時代の変遷とともに映画館、商工会館へと用途が変わり、また老朽化が激しく取り壊して駐車場にするという話も出ましたが、昭和57（1982）年に八日市と護国地区が国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定され町並み保存事業が軌道に乗るとともに内子座を残していこうという気運が高まり、昭和58（1983）年愛媛県指定文化の里「木蝋と白壁の町並み整備事業」の一環として復原工事が行われ、昭和60（1985）年10月に歌舞伎劇場内子座がよみがえりました。
今では年間6万人の人が訪れ、また現役の劇場として芝居はもちろん音楽会や講演会など準備を含め60日近く活用されています。 |
内子座
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