私たちは、古い歴史を持つ尾道ゆかりの作家で「風琴と魚の町」や「放浪記」など、尾道を取り上げて作品を書いた作家林芙美子が尾道で暮らした家や生活の跡を通して、彼女の愛した尾道の発展に少しでも寄与するため発足しました。
今も尾道のあちこちに残されている彼女の暮らした家や生活の跡、私物、忘れ去られていきそうな記録や記述を文化財として発掘、発見、保護、公開する活動などしています。毎年1回開催する「やっちゃろ尾道!!」を中心に映画上映など各種イベント、異業種の交流会など開催しています。
林芙美子は、ただ厳しい時代に、貧しさに耐えた薄幸の女性ではありませんでした。「下駄で歩いた巴里」に見られるように積極的で大胆で好奇心旺盛、数々の芸術にも触れていたのです。
今年は芙美子が亡くなってから60年。私達は、数々の芸術文化に親しんだ芙美子を偲び、「林芙美子没後60年記念イベント『放浪の旅は、尾道から始まった』」を開催します。
5月22日には、しまなみ交流会館(尾道市)で、「映画鑑賞・歌・日舞」と題し、林芙美子原作の映画2本の上映と、「放浪記」の楽曲を持つ、歌手の瀬口侑希さんにご出演いただき、相撲甚句、日舞、歌など尾道で行われている文化芸術活動の発表を行いました。
6月1日からは、芙美子の旧宅を公開している“レストラン・カフェおのみち芙美子”で「〜芙美子その姿〜」と題し芙美子の人生や時代を表す写真や資料、その他尾道の工芸など作品の展示を行っています。今回は林芙美子の母校である「広島県立尾道東高等学校」のご厚意により、芙美子が恩師小林先生に宛てた手紙のコピーや手紙をまとめた冊子なども展示することができました。
また、7月3日にはパリに渡りあらゆる芸術に触れながら成長した芙美子にちなみ、しまなみ交流館で「ダンスフェスティバル」を開催します。日舞やバレエなどの舞台を是非ご覧ください。
≪催し物案内≫
「芙美子フェア〜芙美子その姿〜 林芙美子展 IN CAFE」
◆日時:平成23年6月1日(水)〜6月28日(火)
7:30〜19:00
◆場所:林芙美子旧宅(レストラン・カフェおのみち芙美子)
「第5回芙美子フェアー」
◆日時:平成23年6月11日(土)・12日(日)・18日(土)・19日(日)・7月2日(土)・3日(日) 9:30〜16:30
◆場所:しまなみ交流館 市民ギャラリー
◆入場:無料
「ダンスフェスティバル」
◆日時:平成23年7月3日(日) 15:00〜
◆場所:しまなみ交流館 ホール
◆入場料:1,000円
【入会・問合せ先】
■尾道 林芙美子の会事務局
〒722-0035 広島県尾道市土堂1丁目11-2
林芙美子旧宅(レストラン・カフェおのみち芙美子)
TEL/FAX 0848-20-1157
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林芙美子没後60年記念イベント「放浪の旅は、尾道から始まった」の案内
5月22日(日)開催の「映画鑑賞・歌・日舞」の舞台あいさつの様子
レストラン・カフェおのみち芙美子
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