広島文芸懇話会5・6月例会のご案内 掲載日:2008年5月1日
私たちの会は1987年に設立して以来講演会を行ってきました。5月で172回目になります。この度は「源氏物語」に関する講座を連続して開催いたします。
5月のテーマは『毛利元就と源氏物語』。中世史に造詣の深い県立広島大学人間文化学部教授 秋山伸隆先生が、もっとも有力な伝本とされる大島本『源治物語』が、山口の大内政弘から津和野の吉見正頼にどのようにして伝わったのか弘治3年(1557)大内氏滅亡にまつわる謎を解きながら、毛利元就と源氏物語についてお話くださいます。
6月は県立広島大学人間文化学部教授 西本寮子先生に『「源氏物語」に魅せられた人々』と題してお話していただきます。今年は『源氏』が文献上で確認されてからちょうど千年目にあたります。千年の間、光源氏をめぐる物語は、時にはあこがれの対象として、時には学問として読み継がれ、読み解かれてきました。平家の人々、中世の公家や戦国武将、江戸時代の大名家の人々、その近代の文学者たち。『源氏』に魅せられて人々の営みのいくつかを紹介しながら『源氏』の魅力に迫ります。
まえもっての参加申し込みはいりません、当日会費を1,000円お納めください。
尚今後会の案内が必要な方は、会場で住所氏名をご記入ください。ハガキでお知らせをお届けいたします。
【参考】
広島文芸懇話会の歩み(2007年)
■第156回 1月19日
講師:入野忠芳 画家・エッセイスト
『ちらりチベットを覗いてみた』話
■第157回 2月16日
講師:角田 新 広島県立美術館 主任学芸員
『「日曜美術館」で振り返る戦前の美術』
■第158回 3月16日
講師:伊藤智章 いとうデザイン事務所代表・アートディレクター
『広告をおもしろく見る方法』
■第159回 4月20日
講師:宇野憲治 比治山大学 現代文化学部 教授
『樋口一葉―その人と文学―』
■第160回 5月18日
講師:福原百三 篠笛『山桜の会』主宰・篠笛作家
『篠笛を聞く―童謡・叙情曲・子守唄』
■第161回 6月15日
講師:桑原功一 呉市海事歴史博物館(大和ミュージアム)学芸員
『戦艦「大和」の建造と生涯』
■第162回 7月20日
講師:平塩清種 詩人・「文芸叙情派」主宰
『口語体叙情詩の世界』
■第163回 8月24日
講師:村上宜昭 (財)広島市文化財団 広島城 学芸員
『日清戦争と広島』
■第164回 9月21日
講師:有田嘉伸 長崎大学名誉教授・元広島大学付属高等学校教諭
『映画を見る、読む、書く、集める』
■第165回 10月19日
講師:長崎昭憲 鈴木三重吉と赤い鳥の会会長・長遠寺住職
『鈴木三重吉と「赤い鳥」』
■第166回 11月16日
講師:松島 宏 登山家 広島県山岳連盟事務局長・理事
『登山の楽しさ』
■第167回 12月21日
講師:渡辺 純子 ひろしま美術館 主任学芸員
『幕末浮世絵アラカルト』
広島文芸懇話会の歩み(2008年)
■第168回 1月18日
講師:荒井輝雄 日本笑い学会会員・元県立高校教諭
『「ことば」&「歌詞」の面白さ』
■際169回 2月15日
講師:佐々木健 広島国際学院大学バイオ・リサイクル学科教授
『きき水名人 種田山頭火』
■第170回 3月21日
講師:山本喜介 フリーライター・元(株)中国放送(RCC)記者
『私のなかの山代巴』
■第171回 4月18日
講師:小沢康甫 南々社編集者・元(株)中国放送(RCC)ディレクター
『ふしぎ探検・右と左の謎に迫る』
■第172回 5月9日
講師:秋山伸隆 県立広島大学 人間文化学部 教授
『毛利元就と源氏物語』
■第173回 6月20日
講師:西本寮子 県立広島大学 人間文化学部 教授
『「源氏物語」に魅せられた人々』(予定)
広島文芸懇話会 |
5月9日の講座の様子
|
|